ブルー・シャトウ
ブルー・コメッツ
作詞・橋本 淳 作曲・井上忠夫
もりといずみに
かこまれて
しずかに ねむる
ブルー ブルー
ブルー・シャトウ
あなたがぼくを まっている
くらくて さみしい
ブルー ブルー
ブルー・シャトウ
きっとあなたは あかいバラの
バラのかおりが くるしくて
なみだをそっと ながすでしょう
よぎりのガウンに つつまれて
しずかに ねむる
ブルー ブルー ブルー・シャトウ
ブルー ブルー ブルー
ブルー ブルー ブルー・シャトウ
きっとあなたは あかいバラの
バラのかおりが くるしくて
なみだをそっと ながすでしょう
よぎりのガウンに つつまれて
しずかに ねむる
ブルー ブルー ブルー・シャトウ
ブルー ブルー ブルー
ブルー ブルー ブルー・シャトウ
エピソード
この曲はもともと、作曲者の井上忠夫が木の実ナナに提供する作品を書いているうちに出来たものである。カナダのレイクルイーズホテルに宿泊中作曲した。その後むしろ男性が歌うべきと考え、ブルーコメッツの作品として発表したといわれる。ファとシを除いた「四七抜き(よなぬき)短音階」を基調とした日本風の曲であり、井上は発表当時「外国のリズムと日本のメロディーの新しい組み合わせを考えた」と語ったという[3][4]。また、当時のレコードジャケットのライナーノーツには、この曲がわずか3分で出来たものであることと、発表前に関係者に聴かせたところ「この曲、何となく『月の砂漠』に似ている」と言われたことが記されている。
しかし後年(1987年)、井上自身はこの曲が大ヒットしたことを、もともと洋楽っぽく格好いいもの、ひいては新しいものを目指してきたグループ・サウンズ(GS)というジャンルにとっては「悲劇だった」と振り返っている[3]。
「でも実は(『ブルー・シャトウ』を作ったことは)ジレンマでね。目標としてきた洋楽とは正反対のものを作っちゃったんだから。他のGSがそのまねをさせられ始めたのもつらかった。あの曲からGSの悲劇は始まったと思う」[3](井上)
さらに井上は「新しい音楽をつくるつもりだったのに、結局は歌謡曲に飲み込まれてしまった」と、当時の悔いを口にしている[3]。
(実際にこの曲がヒットした後、「バラ色の雲」「長い髪の少女」など、「売れ線」として歌謡曲調の作品をGSが歌わされるケースが増え、それらは目論見どおりヒットしたため、洋楽に傾倒した作品はますます隅に追いやられる結果となった[3]。因みにザ・スパイダースのかまやつひろしも、やはり後年になって、洋楽色が薄まった「夕陽が泣いている」のヒットについて、「曲が来た時に物凄く抵抗があったが、皮肉なもので当たってしまった」といった旨を語っている[5])
その後井上は、シャネルズのデビュー作「ランナウェイ」を世に送ったが、この曲を作った時に「やっと決着がついた気がした。(GSの時代に本当に)やりたかったことをやっとやれたってね」[3]と述懐している。
一方で井上の死後、ジャッキー吉川は「GSブームはいい曲をたくさん残した。大ちゃん(井上)はそれを誇ってよかったんだ」と語っている[4]。